春日西中校区のコミュニティ・スクールの取組み
 コミュニティ・スクール(地域運営学校)は、学校運営協議会(学識経験者や地域住民代表、保護者代表、行政)が校長と責任を分かち合いながら、学校運営に携っていくシステムで、地域ぐるみの学校づくりを実現することを目指してします。
 地域自治会(住民)とPTA(家庭・保護者)が、コミュニティ・スクールに関わり、小中学校と連携・協働して子どもを育てていく。具体的には、学校運営協議会(春日西中学校では西中コミュニティ協議会)や学校支援地域本部(西中サポート地域本部)に参画して、学校の目指す教育目標の達成に向けた施策や学校運営を支援しその役割を果たしていきます。春日西中校区では、平成23年に「WBC(西中校区)学校共育構想・・・地域と共に生きていく児童・生徒の育成」を掲げ、春日西中学校・春日西小学校・白水小学校の小中3校とその3つのPTA、5自治会の3者が、WBC学校共育目標・施策を共有し、学校運営協議会が核となり、学校支援地域本部がその実働の潤滑油となり協働・連携を進めています。
 このように学校・地域・PTAの3者が実践を積み重ねることにより、中学校校区をひとつのコミュニティのくくりとして、小中学校と地域、PTAの協働ネットワークが徐々に形成され、実態のあるものとなりその成果が蓄積されているのは評価できると思います。このことは、いわゆる、文部科学省が平成27年から進めている「社会に開かれた教育課程」を創造する新しい学校像を求める上で、「学校と地域の協働、地域における多様なネットワークの形成が不可欠である」という政策に沿ったものと言えます。
1.学校、家庭、地域の役割(コミュニティ・スクールの組織構成の概念図)
 
2.春日西中学校コミュニティ・スクールの取組み経緯

平成18年

コミュニティ・スクールの指定 1学校運営協議会が有効に機能し、サポート地域本部が設置され、学校と5自治会との信頼が深まり、相互の支援活動が活発化し連携が強くなった。
2)西中校区自治会役員研修会での熟議、西中地域後援会の設立などで地域の理解と支援が強まり、学校と自治会・地域、PTAとの協働体制の構築が進んだ。

平成19年

学校運営協議会設置

平成20年

西中サポート地域本部の設立
平成22年 ・西中地域後援会の設立
・西中校区 自治会役員研修会(熟議)
 

平成23年

・春日西中ブロックコミュニティ・スクールの取組み
   <WBC学校教育構想>
「地域とともに生きていく児童・生徒の育成」
・西中校区スポーツ交流(グラウンドゴルフ大会)
1)西中ブロックコミュニティ「WBC共育構想」により、小中学校、5自治会、小中PTAとの組織的連携への理解が深まり具体的な協働施策が進んでいる。
2)全国コミュニティ・スクール研修大会で、西中の取組みが評価され、先進校として全国から視察・研修が増加し、地域・PTAの再評価につながった。
3)西中ブロックコミュニティとしての総合的な共通目標・課題への取組み、実践が課題となってきた。 学校、自治会・地域、PTAの役割を整理し、組織的連携でのマネジメントサイクルを進め成果を共有する仕組みづくりも必要になっている。
平成24年 ・第1回全国コミュニティ・スクール研修大会
・東日本大震災「石巻・学校と社会との協働教育をめざす教育フォーラム」への参加
平成25年  ・西中ブロック「ワールドカフェ」開催
・東日本大震災「石巻・学校と社会との協働教育をめざす教育フォーラム」への参加
平成26年 

・西中ブロック「ワールドカフェ」開催
・西中ブロック「防災訓練」小中連携、5自治会合同企画
・春日市六中・生徒会サミットに参加

西中コミュニティ・スクール推進委員会を強化し、サポート地域本部は実働体制を固め、サポート会議で、学校・地域・PTAの支援活動を総合的に調整することを進めようとしている。

平成27年

・コミュニティ・スクール取組み10周年目を機に、9年間を総括し、今後の方向性と中期計画を検討する。

・西中ブロックの学校支援地域本部として、組織・機能・運営を強化する。

・「9年間の検証と今後の展望を考える」まとめの作成、運営協議会での確認

平成28年 ・春日西中学校コミュニティ・スクール10周年記念式典 春日西中学校の職員、PTA、星雲会(職員、PTAのOB)、西中地域後援会、自治会、地域貢献者などが参集し10周年記念式典を開催した。
3.春日西中校区(WBC)のコミュニティ・スクール協働ネットワーク
 
 WBC協働ネットワークは、WBC学校共育目標と重点課題を共有し、あわせて、3つの小中学校、3つのPTA、5自治会が各々の運営・活動計画において、3者で協働してできるものと、個別であるが相互に支援できるものを話合い、整理し連携して活動します。コミュニティ・スクールに取組み始めたころは、児童・生徒が、地域の夏まつり、敬老会、餅つきなどの地域行事に参加したり、地域清掃をしたりしていました。一方、地域自治会役員や地域ボランティアが学校の野菜作りや運動会・体育祭、放課後学習やテスト採点などを支援したりする相互支援活動を主体として進んできましたが、5年前から、合同防災訓練、ワールドカフェ(合同研修会)、合同スポーツ交流会などの3者合同企画実行組織による協働活動をするようになっています。
 このように、中学校区の協働ネットワークを構築したことで、小学校から中学校の9年間を通して、地域ぐるみの子ども共育プログラムが可能になり、地域の子ども達が、地域との関わりを深め、地域行事や子ども会などの活動の中で、自分たちの役割を理解し自ら積極的に行動するようになり、また、大人達は、そのような子ども達の活躍をその場でほめて励ます。このような子どもと地域の大人との交流を通じて、子どもは、地域性・社会性を身に着けるようになります。このことが、我々が目標とする、子ども達が健全で安全な学校生活や家庭生活をおくり成長していくことにつながっていくことになると思います。